Open Source CMS Award 2009(オープンソースCMSアワード)発表

現在、とあるプロジェクトで採用するCMSの選定をしているのですが、今年もちょうど発表の時期なので、
"Open Source CMS Award" の結果が気になります。
百花繚乱(というかオープンソースCMSだけで500以上はある模様)のこの分野においては、役に立つ指標のひとつです。
また、「○○○はXXXX年に△△△で賞を取っっています」っていうと、その分野に明るくない方々に説得力があるばかりでなく、トレンドやらひいては後の勢力図にも影響しちゃうから無視できません (・・;)

Google TrendsWordPressは比較基準として)


世界的な潮流は↓


国内だけでみると↓


うーむ・・・ (-。-) タイムラグ,コトバノカベ,コクミンセイ・・ブツブツ


注目している候補の今年の結果が気になります。


先ほど確認したら、本年度の
◆"Best Other Open Source CMS"のWinnerは"Plone"。
次点は"dotCMS"と"mojoPortal"。


でも知りたいその他の結果は一日おきに発表。


"Best Open Source PHP CMS": winner to be announced on November 10, 2009
"Most Promising Open Source CMS": winner to be announced on November 11, 2009
"Hall of Fame": winner to be announced on November 12, 2009
"Best Overall Open Source CMS": winner to be announced on November 13, 2009


焦らしますね、ドラムロールの人も大変そう・・・ (^^;)


[追記:2009-11-11]
◆"Best Open Source PHP CMS"のWinnerは"Drupal"。
次点は"WordPress"と"Joomla!"。



[追記:2009-11-12]
◆"Most Promising Open Source CMS"のWinnerは"ImpressCMS"。
次点は"Pixie"と"Pligg"。

初めて聞きました。


"XOOPS"から派生したコミュニティポータル構築用のCMSだそうです。"XOOPS"から派生したといえば"XOOPS Cube"と"XOOPS Cube Legacy"が有名ですが、その名のとおりより見栄え良くというかユーザー・フレンドリ(素人さん向け)にしたもののようです。

当然沸いてくる「XOOPSと何が違うの?置き換える必然性は?」という疑問への本サイトの回答の一部を要約すると、
◇ネイティブで多言語対応。(といいつつ中国語はあるのに日本語はまだ公式にないみたいなんですけど先生・・・今後はますますこういう冷遇が・・・ブツブツ)
◇管理者が直感的に管理できるように管理画面インターフェースを刷新。
◇デフォルトや代替のテーマのデザインを良くした。
◇ブロックの配置がより柔軟にできるようになり、複製も容易。

と、デザイン面をアピール。


その他には
◇インストールしやすい
◇セキュリティ云々
◇自動バージョンチェック
みたいなまあいまどきのCMSは全部備えているようなことが書いてある・・・ようです。


「デフォルトテーマを良くした」、「管理画面が直感的」とおっしゃるのでついでに



"Most Promising"らしいので期待したいと思います。



[追記:2009-11-13]
◆"Hall of Fame"のWinnerは"Drupal"。最初の"栄誉の殿堂"入りを果たしました。


このカテゴリは今年度から新設されたもので、過去の総合優勝経験者からエントリされ、
今年は2大巨頭"Drupal"と"Joomla!"の一騎打ちでした。


そしてこのカテゴリにはさらに2つのサブカテゴリがあり、"テーマ"と"拡張機能(各プロダクトにより呼び方はさまざま)"が審査されます。これもいい制度ですね。


Drupal Awardのテーマ部門は"Zen"、モジュール部門は"Views"。


Joomla Awardのテーマ部門は"Affinity"、エクステンション部門は"noixACL"。


さて、明日はいよいよ今年度の総合優勝部門の発表です。



[追記:2009-11-14]
◆"Best Overall Open Source CMS"のWinnerは"WordPress"。
次点は"MODx"と"SilverStripe"(だと思う)。

おめでとう!
でもこれまでの流れからいって、ここで大御所とは正直意外でした。
これで来年からは、"Hall of Fame"は"Drupal"と"Joomla!"と"WordPress"の戦いとなります。こう並べて見ると幅広く色の違う製品が競い合うわけでいいかもしれませんね。たしかに"WordPress"の功績は"栄誉の殿堂"入りの機会が与えられてしかるべきかもしれません。



参考までに、これまでのオープンソースCMSアワードの結果を追記しておきます。


【The 2008 Open Source CMS Award】
Overall Winner
1. Drupal
2. Joomla!
3. DotNetNuke


Most Promising Open Source CMS
1. SilverStripe
2. CMS Made Simple
3. ImpressCMS/MiaCMS


Best PHP Open Source Content Management System
1. Drupal
2. Joomla!, CMS Made Simple


Best Other Open Source Content Management System
1. Plone
2. dotCMS
3. DotNetNuke



【The 2007 Open Source CMS Award】
Overall Winner
1. Drupal
2. Joomla!
3. CMS Made Simple


Most Promising Open Source CMS
1. MODx
2. TYPOlight, dotCMS


Best PHP Open Source Content Management System
1. Joomla!
2. Drupal
3. e107


Best Other Open Source Content Management System
1. mojoPortal
2. Plone
3. Silva


Best Open Source Social Networking Content Management System
1. WordPress
2. Drupal, Elgg



【The 2006 Open Source CMS Award】
Overall Winner
1. Joomla!
2. Drupal
3. Plone